<導入編>その3・基板で遊ぶのに必要な物は?

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今度は、基板で遊ぶのに必要な物を説明したいと思います。



ゲームセンター等ではこの様な筐体を使用していますが、
これを家庭に持ち込むには設置場所を確保出来るのか(かなり大きいので)、
家族や近所など周りの環境への配慮、といった問題がありますし、
なにより、こんな物を搬入するのを普通は同意してくれるとは思えませんので、
普通の家庭に在る物を最大限に利用していく方向で、筐体の代わりになる様なシステムを組んでいきます。


まず、筐体はどのような物で構成されているかを知り、
基板を動かすのに最低限必要な物をピックアップしていきましょう。


電源
基板を動作させるのに必要です。

モニター
基板からの画像情報を表示します。

スピーカー
基板からの音声情報を出力します。

コントロールパネル(以降“コンパネ”)
“レバー”、“ボタン”などが付いている物(いわゆるコントローラー)です。

ハーネス
基板を接続するのに使用します。

コインシューター、コインセレクタ、コインスイッチ、コインカウンタ、コイン返却口
コインを投入する際に関係する部分です。

コインボックス
投入されたコインがここに貯まります。

テストスイッチ
基板のテストモードに入る為のスイッチです。

サービススイッチ
コインカウンタを動作させずに基板にクレジットを投入するスイッチです。



と、大体このような構成になっています。

で、この中で最低限必要な物はというと、

電源、モニター、スピーカー、コンパネ、ハーネス、コインスイッチ

以上6つです。
まあ、出来ればテストスイッチ、サービススイッチもあった方が良いのですが、
無くてもあまり問題はありません。


では、必要な物を揃えていきましょう。



これはコントロールBOXという物で、基板屋さん等で購入出来ます。
筐体の電源とコンパネを抜き出した様な物で、結構コンパクトに出来ており、
モニターとの接続ケーブルや、コインスイッチも付いてます。
知識があれば部品を揃えて自作しても良いでしょう。



こんな感じで、電源部分とコンパネ部分が分離しているタイプもあります。
非常にコンパクトですが、コントローラーがやや安定感に欠ける感じがあります。
二人分のコントローラーも揃えると結構な値になりますが、
家庭用ゲーム機に慣れている人には向いているのではないでしょうか。

その他にも、スピーカーを内蔵している物、麻雀パネルを装備した物等もあるので、
自分のプレイ環境に合った物を選択しましょう。



業務用モニターとスピーカーです。
業務用モニターは筐体に入っている物を抜き出した物で、基板屋さん等で購入出来ます。
これ等は、家庭用TVでも代用出来ます。
というか、家庭内にある物で代用出来るのはこれ位しかありませんね。
ただ、家庭用TVだと「画面調節機能に乏しい」、「画面が写らない基板もある」、
「モニターの縦置きが出来ない」といった問題もあるので、
そういった場合は、やはり業務用モニターで遊びたいですね。



ハーネスです。
これでコントロールBOXと基板を接続します。
基板やコントロールBOXの種類によって、それに合った物を用意する必要があります。
コントロールBOXを新品で購入すると大抵“JAMMA”規格のハーネスが付いています。
1986年以降に開発された基板の殆どは、
“JAMMA”という団体が提唱したコネクタ規格に沿って作られていますので、特に問題ありませんが、
それ以外の基板は“JAMMA”規格に変換するハーネス等が必要になります。
自作出来ればそれに越したことはありませんが、
基板屋さんでも作ってもらえます(但し、別途料金がかかります)ので、
ちょっとでも自信の無い人は作ってもらった方が良いでしょう。


これで一通り基板で遊ぶ為の準備が整った事になります。
これなら普通に家庭に持ち込めるレベルですね。




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